『ブレードランナー』シリーズはこの順番で観よう｜全５作品をまとめて紹介！

2019年。環境破壊により人類の大半が地球に離れて宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ大都市で生活していた。地球に残った人類は劣悪な環境下での暮らしを余儀なくされており、宇宙では人造人間”レプリカント”を奴隷として宇宙開拓に従事させいていた。

そんなある日のロサンゼルス…レプリカントには感情が芽生え、過酷な労働を奴隷的なものととらえるようになり、ついには人間に対して反乱を起こす事件までが多発するようになっていた。そんな背景もあり、感情が芽生えて脱走を図ったレプリカントを”解任”の名目で抹殺する専任捜査官「ブレードランナー」が動き出す。

そんな中、タイレル社が開発した最新レプリカント「ネクサス６型」６体が人間を殺害し脱走。シャトルを奪い地球に降り立ったという。そのうちの２体は”解任”したものの、残りのレプリカント男女４名は潜伏中とのことでブレードランナーを退職していたリック・デッカード（ハリソン・フォード）が強引に呼び戻される。

カントへの迫害が続く中、イギーとトリクシーのレプリカント２名は燃料を積んだトレーラーを強奪し、発電所を爆発させることでサーバーシステムを停電させる計画「大停電（ブラックアウト）」に参加していた。これはレプリカントたちが人間たちに反旗を翻す助長に過ぎなかった…。

立法府の議員たちの待つ部屋に手を引かれた盲目の科学者ネアンダル・ウォレスが入ってくる。彼に付き添うのはレプリカントと見られる男。彼は飢餓を救ったウォレス社の功績に対し、新世代のレプリカントを製造するべきだと主張する。一方、議員たちはそれ自体が違法であり、議論の余地がないと警告する。そこでウォレスが連れてきた新型ネクサス９に自傷させ、彼と自分のどちらを選ぶのかの選択を強いる。その命令を受け、レプリカントは従順さを証明したのだった。

恐れ慄く議員たちの前に、ウォレスは新しいレプリカントの製造を許可するだけでなく、「自分たちの決断で世界をより良くするのか？」「それとも破壊してしまうか？」が決まると決断を迫るのだった。

アウトローのレプリカントであるサッパー・モートンは繁華街で商売をする顔なじみの露天の少女アイラに小説『権力と栄光（The Power and the Glory）』をプレゼントする。これは無法者の神父が人間でいることの意味をしろうとする物語だと説明する。

その後、レプリカントのヒルを売りに持ち込んだ店主から安く買い叩かれ、1,000ドルで値切られてしまう。店から出ると、大勢の人がいる中で暴漢たちに絡まれてしまい、レプリカント本来の力を発揮し、返り討ちにしてしまう。モートンは後悔しながらその場を逃げるように立ち去るが、その際に自分のIDの証拠となる書類を落としてしまう。それを拾った男が何処かへ電話をし、「スキンジョブ（レプリカントの蔑称）をみつけた。住所もわかる」と密告する。

2049年、環境破壊が進んだ地球では、外宇宙（オフワールド）の新天地へ旅立てなかった人々が陰鬱な世界で暮らしていた。地球では2022年に起こった「大停電（ブラックアウト）以降、大量のコンピューター・データが失われ、人造人間「レプリカント」は製造禁止となっていた。そして2025年に天才科学者ネアンダル・ウォレスによって合成食糧の大量生産に成功し、社会安定させることに成功。自らが立ち上げたウォレス社は2036年にネクサス９型を開発したことで再び人間の使役として働くようになっていた。これはタイレル社の製造したレプリカントと違い、寿命に制限のない新型だった。旧型のネクサス８型レプリカントは廃棄処分を生き延び、今でも旧型のレプリカントを「解任」する任務を受ける「ブレードランナー」に追われる日々を送っているのだった。

そして2049年のある時、LAPD（ロサンゼルス警察）のブレードランナーとして同胞を狩る仕事に就いているネクサス９型レプリカントのKはロサンゼルス郊外にある農場を訪れていた。今回の指令は逃亡レプリカントのサッパー・モートンを解任すること。射殺の間際、Kが新型レプリカントだと知ったモートンは「お前たち新型は奇跡を見たことがない、だから人間の言いなりになっている」と言い残す。帰り際、家の外にたつ１本の木に気付き、その根本には小さな花が添えられていた。そこの根本には何かが埋まっていることに気づき、トランクを発見する。その中身には女性の遺骨が入っており、検死の結果、約30年前に亡くなったレプリカントのものであり、出産時に帝王切開の合併症で死亡した女性であることが判明する。そのレプリカントは人間のように妊娠していたことを知り、Kの上司であるジョシ警部補にその事実を伝える。だが、その事実は人とレプリカントの壁を崩し、社会に対する脅威があると判断され、Kに子どもの行方を捜し出して処分するよう指示するのだった。