『ロード・オブ・ザ・リング』に登場したゴラムって何者なの?
こんな疑問を解決します。
- 2001年から始まったファンタジー映画の金字塔
- J.R.R. トールキンの「指輪物語」が原作
- 絶大な力を秘めた「一つの指輪」をめぐり、選ばれし9人の仲間と冥王サウロン復活を目論む闇の軍勢との戦いを描く
本記事では映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する「ゴラム」について紹介します。
『ロード・オブ・ザ・リング』に登場したゴラムって?
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公フロド・バギンズの持つ「一つの指輪」を追い求める醜い姿をした生き物「ゴラム」。J.R.R. トールキンの小説『指輪物語』と前日譚『ホビットの冒険』に登場する生物であり、日本語版小説は「ゴクリ」と表記されています。
- 「ゴクリ(ゴラム)」と表記された理由
-
日本語版で「ゴクリ」となっていますが、これは物を呑み込むような深い音を出す癖から付けられたあだ名であり、故郷のホビットたちから名付けられた名でした。映画版では、日本語吹き替え版でも英語名に合わせて「ゴラム」としています。
「いとしいひと…」が口癖のゴラムですが、そんな彼の生態や正体について詳しく紹介していきます。
ゴラムのプロフィール
名前 | ゴクリ(Gollum) |
異訳 | ゴラム |
別名 | スメアゴル(Sméagol) |
呼び名 | こそつき(Slinker) くさいの(Stinker) |
種族 | ホビット |
性別 | 男 |
年齢 | 500歳以上 |
生没年 | 第三紀2400~3090年3月25日 |
ゴラムの本当の名前はスメアゴル
『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するゴラムには「スメアゴル」という本当の名前があります。スメアゴルの名には、本来の善良な性質を表しており、「ゴクリ」とは分けて使われます。選ばれし9人の仲間の一人であるホビットのサムワイズ・ギャムジー(愛称はサム)からは「スメアゴル」の人格を”こそつき”。「ゴクリ」の人格を”くさいの”と呼んでいました。
この「スメアゴル」という名前は「ゴラム」と呼ばれる前の名前であり、長い間たった1人で暗い洞窟に潜んでおり、誰もスメアゴルの本当の名前を呼ぶことがありませんでした。
そんな中、ホビットのフロドと出会い、彼の本当の名前を呼ばれるようになってからは、この呼びかけに応えて目を覚まし優しい表情をするようになります。
ゴラムは元ホビットだった⁈
ゴラムは元々アンドゥインのほとりに住んでいたホビットの三支族の一つであるストゥア族の1人。「一つの指輪」が持つ魔力に影響されたことで、狡猾さや残忍さを身に付けてしまい、”ゴラム”となってしまいました。
ゴラムは二重人格だった⁈
ゴラムが時々見せる2つの顔。表の顔は”スメアゴル”の人格であり、ビルボ・バギンズのことをご主人様として従順に従っている。そして裏の顔は「サウロンの指輪」を「いとしいひと」と呼ぶ”ゴラム”としての人格。
これはビルボと出会ったことでホビット出会った頃の名前を思い出し、人格が分裂し二重人格となってしまいました。ゴラムに抵抗するスメアゴルですが、「いとしいひと」の力には耐えきれずフロド達を襲ってしまいます。
ゴラムについての疑問点を解決!
- ゴラムはどうやって指輪を手に入れたの?
-
新三紀2643年ごろ、親族で友人であったデアゴルと釣りに出かけ、そこでデアゴルが「一つの指輪」を発見する。すると、スメアゴルとデアゴルは直ぐに邪悪な魔力に犯され、スメアゴルが「その指輪を誕生日の贈り物として渡せ!」と要求し、誤ってデアゴルを絞め殺してしまう。
- ゴラムが醜い姿になってしまった理由は?
-
ゴラムはデアゴルを殺した後、指輪をはめると自身の姿が見えなくなることに気づき、詮索付きの気質からホビットの仲間達の秘密を嗅ぎまわり、悪用したために親族達に疎まれ、住んでいた集落から追放されてしまう。その頃からいつも喉を鳴らすようになったことから”ゴクリ”と呼ばれるようになった。
その後、村から遠く離れた霧降山脈の奥深くの洞窟に身を潜め、500年もの間、洞窟の中で光を浴びることもなく過ごしていた。そして精神の大部分を指輪の魔力に侵されており、異常なまでの寿命と攻撃的な性格へと変貌してしまった。
- ゴラムがフロドの後を追っている理由
-
ゴラムは執拗にフロドを追う理由は、フロドが持つ「一つの指輪」を手に入れるため。サウロンの指輪を長年所有していたのがゴラムであり、ビルボが若い時にゴラムと出会い、指輪の所有権はビルボに渡しました。しかし、長い間指輪を所有していたゴラムにとって、指輪の存在は「いとしいひと」へと変わり、フロドを追うというよりも「一つの指輪」を奪うために追跡を続けている。
- ゴラムの苦手な食べ物って?
-
元々はホビットであったゴラムですが、サウロンの指輪により500年以上も生き続けており、それ以上新たなことを行う気力すら残っていませんでした。そんな彼が食していたのは地底湖に生息する目のない魚やゴブリン、オークなど生の肉や魚を食べていた。このことから調理された食べ物が苦手であり、ウサギをシチューにしようとするサムを激しく罵っていた。
また、エルフが関係するものも苦手であり、一口で満腹になるエルフのパン(レゴラス)も吐いて捨てていた。
ゴラムを主人公としたゲーム『ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム』が登場!
ゲーム版『ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム』(2021)はゴラム(ゴクリ)視点で描かれるアクションアドベンチャーゲームです。内容としては、二重人格であるゴラムをベースに指輪の影響で姿が変わってしまったクリーチャーを幽閉するバラド=ドゥーア(暗黒の塔)から逃げ出すというステルスアクションゲームです。対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X /PCでリリース予定。
コメント