『20世紀少年』シリーズ一覧｜あらすじ・キャストをおさらい！

翌年に大阪万博を控えた1996年…この年は人類が初めて月に降り立った年であり、アフリカ南部で新型感染症が流行していた年である。

この年の夏、小学生のケンヂは、同級生のフクベエ、オッチョ、ユキジ、マルオ、ドンキー、ヨシツネ、モンチャンと一緒にお気に入りの空き地にある秘密基地を作って遊んでいた。その秘密基地ではおもいおもいのモノを持ち寄って楽しんでおり、その中でもケンヂは自らがヒーローになるために、自分の空想をまとめた「よげんの書」という絵本を書いて遊んでいました。これは同級生たちと相談しながら、これから日本で起こる様々なことを”よげん”し、自らがヒーローとして活躍できることを夢見て、話をまとめたモノでした。その「よげんの書」の中には人類を滅ぼす計画や悪の組織、それらに対抗する正義の味方が描かれていた。

それから30年後…
ケンヂは昔からの夢であったロックスターの夢を諦めていた。そんなケンヂは失踪してしまった姉のキリコの赤ちゃん・カンナの面倒を見ながら、母の経営していた酒屋をコンビニに変えて経営をしていました。そんな平凡な日々を過ごしていた中で、自分のお得意先の大学教授の敷島一家が行方不明。小学校の同級生であるドンキーが死亡するという不可解な事件が続く。そして世界では謎の伝染病が流行るなど、世界滅亡の危機が訪れようとしていた。そして、世間では謎の教祖”ともだち”と呼ばれる教祖が率いる奇妙な集団が世の中を騒がしていた。それは”よげんの書”の内容と酷似しており、次々と不可解な事件が起こり始める。

巨大なロボットが東京を襲った「血の大みそか」から15年が経った2015年。”ともだち”の策略で2000年に起こった地球滅亡の危機はケンヂと仲間たちによるテロ行為であり、その”ともだち”はその滅亡から救った救世主とされ、その勢力を拡大し、現在では政治の世界を掌握するまでになっていた。そして、ケンヂは首謀者の烙印を押されたまま長い間行方不明となっていた。

そして当時、まだ少女であったカンナは女子高生になっていた。そんな彼女は叔父がテロリストとして扱われていることに憤りを覚えケンヂの仲間たちと共にに”ともだち”の正体を追っていた。そんな時、洗脳されていない不完全なものが送られる「ともだちランド」という施設のことを知る。施設では徹底的な洗脳教育がなされ、成績上位者には特別な施されると聞く。カンナは詳細を探るためとケンヂの行方の手がかりを掴むため、同級生の小泉響子と「ともだちランド」に向かうのだが…。

”ともだち暦３年”と称される西暦2017年。殺人ウイルス散布計画の成功により、”ともだち”は世界大統領都七のり、支配者として君臨するようになっていた。ウイルスの蔓延により聳え立つ壁で外科医と分断された東京で差別世界が完成していた。

そんな8月20日正午、”人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる”という抹殺計画を立てる。しかし、そんな”ともだち”のテロ計画を防ぐためにカンナやケンヂの仲間たちと共に身を潜めていた。だが、当のケンヂは相変わらず行方不明のまま。それぞれが「反政府組織ゲンジ一派」や「氷の女王一派」などを作り、勢力を拡大していた。特にカンナはヨシツネの元を離れ、より過激化した「氷の女王一派」を組織し、武装蜂起を企てていた…。