『クライモリ』シリーズ一覧｜全６作品のあらすじ・キャスト・スタッフを紹介！

ヴァージニア州にはマウンテンの伝説があった。そこには近親結婚の弊害や遺伝子変異により生まれてしまった醜い姿をした人間だった。しかも変異により筋肉の異常発達や暴力的傾向があった。そして、その醜い容姿から人里を離れ、山の森の中不覚でひっそりと暮らしていた。また、恐ろしいことに主食が人間の肉であり、山へ迷い込んでくる人間を捕獲しては切り刻み、食べて生きていた。

ウェスト・バージニア州の未開発地。医学生のクリス・フリンは面接のために急いでいた。しかし、８キロ先で起きた自動車事故の渋滞に巻き込まれ、しかも携帯で連絡しようにも電池が切れてしまって連絡ができない。そこで元きた道を折り返し、「給油所まで1.6キロ」と書かれた看板を見つけ、脇道へ入っていく。最寄りの給油所を訪れるが、そこの給油所の公衆電話は壊れており、連絡も取れない。クリスはそこで１人の老人と出会い、一枚の地図を見つけ、ベアマウンテン街道という砂利道があると知る。さらに30キロメートル先で国道と合流するとしり、決して入ってはいけないとされる山道へ入っていく。

アメリカ、ウェスト・バージニア州・グリーンブライヤー郡。リアリティーエンターテイメント番組「アポカリプス」を収録するために森へやってきた番組出演者とスタッフ一行。出演者は10万ドルの賞金をかけ、５日間のサバイバルゲームを行うために車を走らせていた。運転しているのは売れない女優キンバリー・コールドウェル。今回、オーディションで勝ち得たテレビ番組に出演するため、ロサンゼルスから飛行機に乗ってレンタカーを借りて森の中にあるロケ地に向かっていたのだ。

その途中、別れ道でホープ・クリーク製紙工場行きの道を選んだキンバリーは、途端に電波が悪くなり、脇見運転をして誤って人を引いてしまう。車から降り、男性の所に駆け寄ると、男に鼻と口を噛みちぎられ絶叫。慌てて逃げるキンバリーに、現れたもう一人の男が斧を振りかざし、キンバリーは縦に真っ二つにされてしまう。出演者のキンバリーが不在のため、プロデューサーのマーラが代役でゲームに参加することに。

そして、TV番組『アポカリプス』のロケが始まろうとしていた。

ウェスト・バージニア州、グラフトン刑務所。男ばかりの刑務所に若い男性看守ネイトが勤務していた。ネイトは弁護士の卵であり、ロースクールの研修でグラフトン刑務所の看守をしていたのだ。そんな刑務所内には、特に凶悪な犯罪者のチャベスとフロイドがいた。２人は仲が悪く対立しあっていたのだが、このところ脱走するために手を結びつつあると噂されていた。そこで、脱獄計画を阻止するべく、チャベスとフロイドが脱獄する前に別の刑務所に移送する手配をする。そして、看守のネイトも囚人用移送に同行するよう任命される。

移送当日、５人の囚人と３人の看守の乗った囚人移送者は、ヘイゼルトンに向けて出発していた。脱走予防のために田舎道を走行し、その後はいうえぃに乗る予定だった。その途中、トイレ休憩で立ち寄った保安官事務所で保安官たちと出会い、囚人移送のために暗い森の中を走り始める。そこへ後ろに不審なトラックがつき、不審な動きを見せて追突してきた。車が炎上し、外に脱出する受刑者たちだ。その隙を見てチャベスがネイトを頭突きし、手錠の鍵を渡せと脅してきた。デイビス看守が銃でチャベスを牽制する中、突如飛んできた寧ふで首筋を貫かれ死亡。その場にいた全員がフロイドの手下の仕業だと思うが、全員に矢が向けられ、チャベスが牽制。なんとか車内にある手錠の鍵を持ち出すと、森の中へ迷い込んでいく。

1974年、ウェストバージニア州、グレンビル療養所。それは深い森の奥にあり、182名の患者が収容されていた。患者らはいずれも近親婚による先天的異常があり、自分で自分の指を噛み切った末っ子（スリーフィンガー）。自分の目をくり抜いて食べた次男（ワンアイ）。そして自分の刃を石で研ぐ長男（ソートゥース）。彼らは先天性無痛症で痛みを全く感じない身体だった。そんな彼らを社会復帰させるべく、グレンビル療養所の所長であるブレンダン・ライアン医師は若い女性研究者アン・マリー・マッカードを迎え、施設の案内を始める。特にC棟にはヒリカー三兄弟がおり、最も危険な患者だという。そんな彼らに女医のヘアピンを盗まれ、牢屋からでる兄弟たち。そして全檻を解除し、患者たちが脱走を始める。ヒリカー三兄弟は、精神科の職員、所長、女医を無惨に殺してしまうのだった。

2003年、ウェスト・バージニア州、ウエストン大学。男女９名の大学生たちが山小屋へ向かうためスノーモービルを走らせていた。途中、吹雪に見舞われ、ある建物内で過ごすことに。だが、そこは29年前、あの３人がいた精神病院だった。

アメリカ、ウェスト・バージニア州にある小さな町、フェアレイク町で行われるハロウィーン・パーティ”マウンテンマン音楽祭”が名物として全米各地から観光客が押し寄せていた。その乱痴気騒ぎは〝バーニングマン”に似てきており、非常に危ないものだと言われていた。その様子を取材しにきたTVレポーター・ケイリーンは、取材の合間に三人兄弟マウンテンマンに出会う。コスプレだと思ったケイリーンだったが、通り過ぎた後にケイリーンの腹部を斧で刺して左腕を切断したのだった。

そんな”マウンテンマン音楽祭”を一度見に行こうと５人の若い男女が訪れていた。だが、この”マウンテン音楽祭”が開かれるフェアレイク町には不可思議な事件が起きていた。それは1817年のころ、ハロウィンの日に全住民が行方不明となり、そして残されたのは血だけ。一説によると”森の人”たちが死体を森へ運び、焼いて食べたのではないかというのだった。そして、彼らを”森の人”ということからマウンテンマンと名付け、その名前から派生してできたのが”マウンテン音楽祭”だった。

そんな祭りで彼らは車を走らせていた中、突然車の前に人が飛び出してきた。男は倒れており、車には当たっていないと言いながらも無事を確かめにいく。その瞬間、謎の男が彼らを襲撃し、ナイフで腕を刺されるなどの負傷。そして山から矢が飛んでくる。その時、ちょうど巡回中のパトカーが通りかかり、なぜか若者たちも警察に逮捕連行されてしまう。実は謎の男は”マウンテンマン”と共謀して殺人を繰り返す凶悪犯であり、仲間を助けるため、”マウンテンマン”が１人、また１人と殺しながら近づいてくる。果たして５人の若者は生きて帰ることができるのだろうか？

アメリカ・アパラチアの自転車専用山道の温泉エリア。ニックとダリアの若いカップルがヘルメットをかぶって山道をサイクリングしにやってきていた。それを覗いている奇形の男がいた…。２人のカップルは小さな温泉を見つけ、２人で湯に浸かる。そこで愛し合った２人は、再びマウンテンバイクに跨り、山道を降りるのだが、突然ニックが自転車から倒れてしまう。ダリアが振り返ると、彼は矢に射抜かれて死んでいた。ダリアは１人自電車で逃げようとするが、目の高さに貼られた有刺鉄線に引っかかり、痛みに絶叫するダリアの首が斧で切断される。

場面は変わり、ダニーは今まで天涯孤独の身だった。ダニーは両親の顔も知らず孤児として大学時代に養子としてとられたものの、自分が何者か知らずに生きてきた。そして大学卒業後、金融街に勤め、ストレスで精神を病んでしまっていた。そんなダニーの元に思わぬ知らせが入る。それはダニーの血縁者を名乗るものが現れ、遺産存続の話が出たというのだ。ダニーは家族がいるk都を喜ぶ一方、自分が何者なのかを知りたい欲で溢れていた。そこで自分のルーツを探るべく恋人の女性とニートその弟ヴィクと一緒に遺産相続者として相続するホテルへ向かう。

ジェンは友人5人とともにバージニア州の小さな町レンウッドを訪れた。アパラチア山脈の自然歩道でキャンプを楽しむためだ。自然歩道を満喫する一行だったが、好奇心からコースを外れて森の奥に入っていき、迷子になってしまう。仲間内で言い争いになりかけたその時、突如倒木が山上から転がり落ちてきて、一人が頭を潰され死んでしまう。気がつけば周囲は罠だらけ。彼らは“森”に囚われてしまったのだ。6週間後、消息を絶ったジェンを探しに父親スコットがレンウッドにやってくる。そこで彼が見たものとは……。