『ズーランダー』シリーズ一覧｜全２作品のあらすじ・キャスト・スタッフ

ファッションモデル界のトップスターのデレク・ズーランダーは超売れっ子モデル。彼はキメ顔”ブルー・スティール”を武器に男性モデルの第一人者として君臨し続け、モデルオブザイヤーに受賞し続けていた。しかしある年の授賞式の日、デレクが終始余裕の表情を見せる中、ライバルのハンセルにモデル・オブ・ザ・イヤーの椅子を奪われてしまう。デレクはハンセルに敗れたことに落ち込み、自宅に帰ると３人の友人たちが待っていた。デレクを慰めようと友人たちは、スターバックスを飲みに行くが、その帰り道、ガソリンスタンドに入るが、爆発事故で友人たちを亡くしてしまう。心の支えであった友人たちも亡くし、落ち込んでいるデレクはモデル化業に限界を感じ、故郷に帰って家族の絆を確かめるために炭鉱に向かう。そんな時、ファッション業界を代表するデザイナーのムガトゥが新しいコレクションにデレクを使いたいと言い始める。だが、ムガトゥには「デレクを催眠術にかけ、大統領を暗殺する」ことを企んでおり、デレクを利用しようと考えるのだった。

2016年のイタリア・ローマ市街。世界的に有名なカナダ出身のポップミュージシャンのジャスティン・ビーバーが何者かに銃殺される。ここ１年、彼を含めて６人のポップスターが殺害され、死ぬ間際に同じ”キメ顔”でセルフィーを撮ってSNSに投稿していた。インターポールのファッション課に属する女性捜査官ヴァレンティナ・ヴァレンシノは、「この表情の意味がわかるのは世界でたった１人だけ」と…。だが、その人物は消息不明のままだった。

時は遡り2001年のアメリカ・ニューヨーク。ズーランダーが建設した「デレク・ズーランダー子供学習センター」は、オープン2日でイーストリバーに崩壊し、デレクと息子デレク・ジュニアは助かったものの、妻マチルダは帰らぬ人となり、親友のハンセルは顔に一生残る傷を負ってしまう。

そして2003年。マレーシア首相を暗殺しようとしたデザイナーのジャコブ・ムガトゥは、終身刑を言い渡され、ファッション刑務所に入れられる。

さらに2006年には、デレクのダメ親っぷりが報道され、息子デレク・ジュニアを児童保護局に保護されてしまう。

時代は戻り2016年。デレクはモデルを完全に引退し、エリク・トゥーランダーに改名しニュージャージー州の極寒地帯で一人暮らしをしていた。そんなデレクのもとにビリー・ゼインが訪ねてくる。届け物の中にはファッション界の女帝アレクザーニャ・エイトーズからで、ファッション業界のトップに輝くドン・アタリのファッションショーへの招待だった。さらにローマに行きモデルとして活躍すれば息子を取り戻せると説得され、ローマ行きを決心する。