映画『300 〈スリーハンドレッド〉』シリーズは、フランク・ミラー原作のグラフィックノベルを、ザック・スナイダー監督監督ならではの画期的な映像技術で映画化!ザック・スナイダー監督にとって初のメガヒットをもたらしました。
シリーズ第1作目『300 〈スリーハンドレッド〉』は、全米興行収入2億1,160ドルを稼ぎ出し、続編も作り出された歴史バイオレンスアクション作品です。
本記事では、『300 〈スリーハンドレッド〉』シリーズのあらすじ・キャスト・スタッフなどをまとめて紹介していきます。
目次
300 〈スリーハンドレッド〉(2007)
あらすじ
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紀元前480年前。スパルタ王レオニダスの元にスパルタの征服を目論みペルシア大王クセルクセスから服従の証しを立てるよう使者を送って迫る。レオニダスはこれを拒否し、ペルシアの使いを殺害。いずれ始まるペルシアとの戦いに備え、レオニダスは王妃ゴルゴと寝る寝台を抜け出し、古代の神官エフィロイの祝福を授かろうと訪れる。だが、エフィロイは信仰を重んじており、聖なる古代の祝祭”カルネイア祭”の時期であるため、争いを起こすなという。そしてエフォロイはスパルタが滅びると予言した。レオニダスが帰った後、エフォロイの下にペルシアの使いが現れる。そして彼らに大量の金貨と託宣者にする美しいスパルタの娘を貢物として捧げたのだ。これはエフォロイがクセルクセス王に買収されたのだった。一方、レオニダスは国と民衆を見捨てるという選択はできずにいた。エフォロイの言葉は絶対だ…だが戦わなければスパルタが滅びてしまう。そう葛藤する中、妻の言葉に後押しされ、スパルタの重装歩兵300人と共に灼熱の門にてペルシア軍を迎え撃つことを決意する。そして海岸線に連なる谷にペルシアの大軍を誘い込むという作戦を実行。そこに100万人からなるペルシア軍が押し寄せ、山道を舞台に300人vs1,000,000人の壮絶な死闘となるテルモピュライの戦いが始まる。
予告動画
キャスト
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役名 俳優 レオニダス ジェラルド・バトラー 王妃ゴルゴ レオ・ヘディ セロン ドミニク・ウェスト ディリオス デビッド・ウェナム 隊長 ヴィンセント・リーガン ステリオス マイケル・ファスベンダー アスティノス トム・ウィズダム ダグソス アンドリュー・プレヴィン エフィアルテス アンドリュー・ティアナン クセルクセス ロドリゴ・サントロ ペルシャの信者 ピーター・メンサー
スタッフ
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監督 ザック・スナイダー 製作総指揮 フランク・ミラー 製作総指揮 デボラ・スナイダー 製作総指揮 クレイグ・J・フローレス 製作総指揮 トーマス・タル 製作総指揮 ウィリアム・フェイ 製作総指揮 スコット・メドニック 製作総指揮 ベンジャミン・ウェイスブレン 原作 フランク・ミラー 原作 リン・ヴァーリー 脚本 マイケル・B・ゴードン 脚本 カート・ジョンスタッド 音楽 タイラー・ベイツ
300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜(2014)
あらすじ
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紀元前481年。予言通り、スパルタの王レオニダス率いる300のスパルタ軍はギリシアの灼熱の門にてペルシア帝国の王クセルクセス率いる1,000,000のペルシア軍に敗れ、クセルクセス王によって宝石のように輝くギリシアの都市アテナイを制圧された。レオニダスはクセルクセス王によって首を刎ねられ、その生首を炎で燃え盛るアテナイの地へ捨てられる。なかにそいてペルシア軍の兵たちに仕打ちとして男女子供関係なく殺させた…。この瞬間、残されたアテナイ人に世界の命運が託され、生き残ったスパルタ兵ディリオスとスパルタの民によってギリシア全土にレオニダス王たちの物語が語り継がれたのだった。
そして今回の物語は灼熱の門で全滅したレオニダス達と同じ時間の別の戦い、ギリシャ連合軍とペルシャ帝国のエーゲ海の戦い”サラミスの海戦”だ。ギリシアとペルシア帝国の争うきっかけを生んだ”マラトンの戦い”で、伝説となったアテナイの戦士テミストクレス。テミストクレスは捨て身の奇襲戦法でアテナイ軍を勝利に導き、テミストクレスの手によって海上の艦隊にいるダレイオス王を弓矢で仕留めたのだ。だが、ダレイオスの息子クセルクセスの目に憎しみの炎が宿り、後に大きな戦渦を招くことになる。マラトンの戦い後、ペルシア帝国の将軍アルテミシアは部下を連れて帰還する。ダレイオス王は床に伏し、その傍に寄り添うクセルクセスに面会する。ダレイオスは息子のクセルクセスが持たない軍才を持つアルテミシアを娘のように気にかけていたのだ。そしてダレイオスは2人に告げる。「卑しいギリシア人どもは放っておけ。奴らに勝てるのは神だけだ」と言い残し息を引き取った。彼岸に暮れるクセルクセスにアルテミシアは「お父様の言葉は警告ではなく挑戦よ。奴らに勝てるのが神ならば、クセルクセスが神の王になるのよ」という。その後、アルテミシアはペルシア帝国中にいるいる僧侶や魔術師を集め、クセルクセスの身も心も邪悪な力の虜となり、暗黒の化身として生まれ変わった。その間、アルテミシアはクセルクセスの側近や、かつて彼に助言を与えた者を全て暗殺し、クセルクセスを完全なる自らの愚傀儡とした。
こうしてクセルクセス王はアルテミシアがに命じられるがまま、南北からペルシア軍を侵攻させ、ギリシアを戦へ引き摺り込もうと企てる。それを知ったギリシアの英雄テミストクレスはギリシアを守るために戦うべきだと説く。スパルタに共闘の願いを申し出るも、すでにペルシアの使いが来ており、服従を言い渡したが却下したのち、ペルシアの使いを殺害し、連合軍には参加しないと申し出を断られてしまう。テミストクレスは落胆し、スパルタからアテナイへ帰還。その際にスパイとして潜入させていたスキリアスと落ち合うと、アルテミシア率いるペルシア海軍が1,000隻以上の艦隊でギリシアへ攻め込んでくるという知らせを受ける。さらにスキリアスからレオニダス王率いる300のスパルタ軍が灼熱の門でペルシア軍を迎え撃つとも聞かされる。テミストクレスは農民や詩人、彫刻家らに出来る限りの時間で戦士を育て、そして仲間にアエスキロスら古参の戦士を集め、50隻余りの脆い船で1,000の軍艦に挑むことに…。
予告動画
キャスト
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役名 俳優 テミストクレス サリバン・ステイプルトン アルテミシア エヴァ・グリーン ゴルゴ王妃 レナ・ヘディ アエスキュロス ハンス・マシソン スキリアス カラン・マルヴェイ ディリオス デビッド・ウェナム クセルクセス ロドリゴ・サントロ カリスト ジャック・オコンネル エフィアルテス アンドリュー・ティアナン ダレイオス王 イガル・ノール ダクソス アンドリュー・プレヴィン ペルシアの信者 ピーター・メンサー アルタフェルネス ベン・ターナー バンダリ アシュラフ・バルフム カシャニ クリストファー・シウエレフ レオニダス ジェラルド・バトラー
スタッフ
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監督 ノーム・ムーロ 製作総指揮 トーマス・タル 製作総指揮 フランク・ミラー 製作総指揮 スティーヴン・ジョーンズ 製作総指揮 ジョン・ジャシュニ 原作 フランク・ミラー 脚本 ザック・スナイダー 脚本 カート・ジョンスタッド 音楽 ジャンキー・XL
『300〈スリーハンドレッド〉』シリーズ第三弾は実現するのか?
ザック・スナイダー監督の出世作『300〈スリーハンドレッド〉』シリーズ第三弾が頓挫してしまったとインタビューで語られました。
『300〈スリーハンドレッド〉』は、テルモピュライの戦いをスパルタ視点、具体的にはレオニダスを中心に、歴史からインスピレーションを得たコミックシリーズです。『300〈スリーハンドレッド〉』の続編『300〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜』は前作と同じ時間で描かれます。噂では三作目のストーリーがスパルタとマケドニアの間で戦われる”メガロポリスの戦い”に焦点を当てるのではないかとされていましたが、結果はスパルタのマケドニアへの反乱が失敗に終わっています。そのため、別の形でスパルタの物語が続き、フランチャイズを三部作にするとされていました。
そんな中、『300〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜』の続編の脚本は執筆されており、新型コロナウイルスのパンデミックの間にワーナ・ブラザーズと交渉していたと言われています。実際にザック・スナイダー監督がアレクサンドロス3世についての物語でラブストーリーに仕上がっていると答えています。そしてタイトルは「Blood and Ashes(血と灰)」と決まっていたのですが、ワーナー・ブラザーズが望んでいたのものではなかったと言います。
まとめると、ザック・スナイダー監督は『300〈スリーハンドレッド〉』三部作を望んでいましたが、ワーナ・ブラザーズが望んでいた者ではなかったということです。ですが、ワーナ・ブラザーズが常に多くのフランチャイズ映画の機会を探していると考えると、将来のある時点で「300〈スリーハンドレッド〉」のリメイク版なり別の作品が現れるかもしれません。
ですが、ワーナ・ブラザーズとザック・スナイダー監督の関係に軋轢が生まれているため、今後、ワーナ・ブラザーズとスナイダーがビジネスを行うことは難しいでしょう。
インタビューの詳細は”こちら ”で書かれていますので、気になった方はご覧になってください。
また、原作のフランク・ミラーによって書かれたコミックシリーズですが、グラフィックノベルとして『Xerxe s: The Fall of the House of Darius and the Rise of Alexander 』が発売されています。これは『300〈スリーハンドレッド〉』の前編、後編として描かれ、大まかに『300〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜』が適応されているとのこと。
そのため、『300〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜』を観た方は、洋書『Xerxes: The Fall of the House of Darius and the Rise of Alexander 』も読んでみてはいかがですか?
今回は以上です。
画像の引用元:IMDb, U-NEXT公式サイトより引用)
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