映画『ボーン』シリーズはロバート・ラドラムのベストセラー小説「暗殺者」に登場したジェイソン・ボーンを主役とした人気サスペンス・アクション映画シリーズです。マット・デイモン主演で映画化され世界各国で大ヒットを記録しましたが、ストーリー後世は大幅な改編を行っています。
そんな『ジェイソン・ボーン』シリーズは、元CIAの暗殺者ジェイソン・ボーンがCIAの陰謀と戦いながら自らのアイデンティティ(自己の存在証明)を取り戻すために奮闘するストーリーとなっています。
そこで今回は『ボーン』シリーズをこれから観ようという人にオススメの視聴順番やお得に観る方法を紹介します。前半は『ボーン』シリーズを観る前に抑えておきたい事前知識を。そして後半にオススメの視聴順番やあらすじなどをまとめていきます。
本作と1996年に公開された映画『ロング・キス・グッドナイト』に影響された『エージェント・ウルトラ』(2015)といったアクションコメディ映画もあり、この2作品が好きな方は必見です!
目次
映画『ボーン』シリーズをおさらい!
公開年 | タイトル |
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2002 | ボーン・アイデンティティー |
2004 | ボーン・スプレマシー |
2007 | ボーン・アルティメイタム |
2012 | ボーン・レガシー |
2016 | ジェイソン・ボーン |
2019 | トレッドストーン |
そもそも『ボーン』シリーズって?
映画『ボーン』シリーズは2002年から始まった大人気サスペンスアクション映画です。原作とされているロバート・ラドラムの小説『暗殺者』に登場する架空の元CIA暗殺者であるジェイソン・ボーンを主役としたもので、脚本はそれぞれラドラムの小説を原作としています。
日本公開は2003年1月25日ということで、今から17年以上も経過している作品となっているのですが、少しも古さを感じさせない斬新さを感じれる映画となっています。
主人公であるジェイソン・ボーンはある極秘任務中に意図せずして記憶を失ってしまい、謎に満ちた自身の素性をマリー・クルーツの助けを借りながら謎といていきます。いわゆる「自分探しの旅」というものですね。その最中に謎の組織から追われ、自分に超越した戦闘能力や堪能な語学が備わっていることを知り、自分が何者なのか苦しみつつ「アイデンティティを探す旅」を続けます。
映画『ボーン』シリーズの魅力とは?
映画『ボーン』シリーズといえば、極限まで臨場感を追求したアクションシーンとノンストップで展開されるストーリーが売りのシリーズ。
中でも本作は世界各国の特殊部隊で採用されている接近戦闘術”クラヴ・マガ”を取り入れられており、息をつく暇なく敵を瞬殺していきます。ジェイソンの手に掛かれば日用品のあらゆるものが武器となり、ペンや雑誌、電源コード、タオルといった物まで使いこなしてしまいます。
クラヴ・マガって?
クラヴ・マガは20世紀前半にイスラエルで考案された近接格闘術です。一切の無駄を省いたシンプルかつ合理的な格闘術からCIAやFBIなどの軍・警察が導入しています。
そんなジェイソン・ボーンのアクションはリアリティーを重視するために「手ブレカメラワーク」を採用し、より迫力のあるシーンを演出しています。ここ最近だと『カメラを止めるな!』(2017)のようなカメラワークと思ってもらえればいいです。
手振れが激しくて「映像酔い」や「画面酔い」をしてしまう可能性などを考えてしまいますが、本作は目まぐるしいカット割りによりそんなことはなく、しっかりと要点を押さえた上でのカットなので安心して観賞できます。
映画『ボーン』シリーズはこの順番がオススメ!
『ボーン』シリーズのオススメの順番はこちら!
メインシリーズ
- ボーン・アイデンティティー(2002)
- ボーン・スプレマシー(2004)
- ボーン・アルティメイタム(2007)
- ジェイソン・ボーン(2016)
スピンオフ映画
- ボーン・レガシー(2012)
スピンオフドラマ
- トレッドストーン(2019)
映画『ボーン』シリーズは「メインシリーズ」「スピンオフ映画」「スピンオフドラマ」に分けることができ、上記の順番で観ることをオススメしています。
まず、「メインシリーズ」は本作の主人公ジェイソン・ボーンの「記憶を取り戻す旅」が描かれます。
そして「スピンオフ映画」ではアウトカム計画の参加者であったアーロン・クロスが主人公の作品。
最後に「スピンオフドラマ」はメインシリーズで度々登場する”トレッドストーン計画”について描かれます。
初見さんは「メインシリーズ」→「スピンオフ映画」→「スピンオフドラマ」の順に観ることで「ボーン」の世界をより楽しめます。2回目、3回目の方はスピンオフドラマ『トレッドストーン』(2019)がオススメです!
気になる時間軸を紹介しておくと、『ボーン・レガシー』(2012)は『ボーン・スプレマシー』(2004)と『ボーン・アルティメイタム』(2007)に前後する形。
『トレッドストーン』(2019)はCIAのブラックオプス計画「オペレーション・トレッドストーン」の起源と現在を描いた作品であり、起源は1973年まで遡ります。
時間軸で見たいという方は公開順=時系列順となっていますので公開順での視聴をオススメします。
ボーン・アイデンティティ(2002)
ボーン・アイデンティティー
記憶を失った男が過去を求めて危険な旅を始める「ジェイソン・ボーン」シリーズ第1章。6つの名前と6カ国のパスポートを所持する記憶をなくした男が、暗殺者たちとチェイスを繰り広げるサスペンスアクション。主演のマット・デイモンが本格アクションに挑戦。
あらすじ
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海上を漂う瀕死の記憶を失った男がイタリア漁船に救われる。男は唯一残されていた銀行の名前と貸金庫の番号からスイスへ赴き、「ジェイソン・ボーン」名義の身分証明書とさまざまな国籍のパスポート、大金と拳銃を見つける。そこへ次々と暗殺者が現れ…。
予告動画
キャスト
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役名 | 俳優 |
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ジェイソン・ボーン | マット・デイモン |
マリー・クルーツ | フランカ・ポテンテ |
テッド・コンクリン | クリス・クーパー |
教授 | クライヴ・オーウェン |
ウォード・アボット | ブライアン・コックス |
ニクワナ・ウォンボシ | アドウェール・アキノエ=アグバエ |
『ボーン・アイデンティティー』キャスト一覧
スタッフ
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監督 | ダグ・リーマン |
製作総指揮 | ロバート・ラドラム |
製作総指揮 | フランク・マーシャル |
原作 | ロバート・ラドラム |
脚本 | トニー・ギルロイ |
脚本 | ウィリアム・ブレイク・ヘロン |
音楽 | ジョン・パウエル |
『ボーン・アイデンティティー』スタッフ一覧
ボーン・スプレマシー(2004)
ボーン・スプレマシー
最強のエージェントの記憶を求めた新たな戦い。「ジェイソン・ボーン」シリーズ第2章。ボーンが失われた記憶の謎を解き明かすため、国境を越えて再び戦うサスペンスアクション。主演のマット・デイモンが緻密な頭脳戦とスピーディーなアクションに挑む。
あらすじ
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ジェイソン・ボーンはCIAのトップ・エージェントだった過去を捨て、マリーとインドのゴアでひっそりと暮らしていた。しかし、突然現れた殺し屋に襲われ、彼女を殺されてしまう。からくも窮地を脱したボーンは、全ての真実を知るため、ただ一人立ち上がる。
予告動画
キャスト
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役名 | 俳優 |
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ジェイソン・ボーン | マット・デイモン |
マリー | フランカ・ポテンテ |
パメラ・ランディ | ジョーン・アレン |
アボット | ブライアン・コックス |
ニッキー | ジュリア・スタイルズ |
キリル | カール・アーバン |
ダニー | ガブリエル・マン |
ジャーダ | マートン・ソーカス |
キム | ミシェル・モナハン |
コンクリン | クリス・クーパー |
『ボーン・スプレマシー』キャスト一覧
スタッフ
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監督 | ポール・グリーングラス |
製作総指揮 | マット・ジャクソン |
製作総指揮 | ダグ・リーマン |
製作総指揮 | ヘンリー・モリソン |
製作総指揮 | ティエリー・ポトク |
製作総指揮 | ジェフリー・M・ワイナー |
原作 | ロバート・ラドラム |
脚本 | トニー・ギルロイ |
脚本 | ブライアン・ヘルゲランド |
音楽 | ジョン・パウエル |
『ボーン・スプレマシー』スタッフ一覧
ボーン・アルティメイタム(2007)
ボーン・アルティメイタム
世界最強の暗殺者の最後の戦い。「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作最終章。記憶を消され、愛する者を奪われた世界最強の暗殺者、ジェイソン・ボーンの驚愕の真実が明らかになる。主演のマット・デイモンがスピード感あふれるアクションを披露。
あらすじ
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CIAの極秘プロジェクトにより生み出された究極の暗殺者、ジェイソン・ボーン。組織の全貌を暴き、記憶を取り戻すため、彼は最後の戦いを開始する。しかし、ボーンの背後では全てを闇に葬るため新たな計画・ブラックブライアーが極秘に進行していて…。
予告動画
キャスト
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役名 | 俳優 |
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ジェイソン・ボーン | マット・デイモン |
ニッキー・パーソンズ | ジュリア・スタイルズ |
ノア・ヴォーゼン | デヴィッド・ストラザーン |
エズラ・クレイマー | スコット・グレン |
サイモン・ロス | パディ・コンシダイン |
パズ | エドガー・ラミレス |
デッシュ | ジョーイ・アンサー |
ニール・ダニエルズ | コリン・スティントン |
アルバート・ハーシュ | アルバート・フィニー |
パメラ・ランディ | ジョーン・アレン |
『ボーン・アルティメイタム』キャスト一覧
スタッフ
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監督 | ポール・グリーングラス |
製作総指揮 | ジェフリー・M・ワイナー |
製作総指揮 | ヘンリー・モリソン |
製作総指揮 | ダグ・リーマン |
原作 | ロバート・ラドラム |
脚本 | トニー・ギルロイ |
脚本 | スコット・ Z・バーンズ |
脚本 | ジョージ・ノルフィ |
音楽 | ジョン・パウエル |
『ボーン・アルティメイタム』スタッフ一覧
ボーン・レガシー(2012)
ボーン・レガシー
ジェイソン・ボーンの死闘の裏で動いていた、もうひとつの陰謀を描くアクション。主演は「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー。劇中、ジェイソン・ボーンの影がチラつき、より緊迫感を与えている。前3作をしのぐ圧巻のアクションが見どころだ。
あらすじ
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CIAの極秘プログラムはジェイソン・ボーンによって告発されようとしていた。一方、アラスカでは「アウトカム計画」によって暗殺者、アーロン・クロスが誕生。その研究所で事件が発生し、これを機に命を狙われるようになったマルタをアーロンが助け出す。
予告動画
キャスト
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役名 | 俳優 |
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アーロン・クロス | ジェレミー・レナー |
リック・バイヤー | エドワード・ノートン |
マルタ・シェアリング博士 | レイチェル・ワイズ |
パメラ・ランディ | ジョーン・アレン |
アルバート・ハーシュ博士 | アルバート・フィニー |
ノア・ヴォーゼン | デヴィッド・ストラザーン |
エズラ・クレイマー | スコット・グレン |
『ボーン・レガシー』キャスト一覧
スタッフ
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監督 | トニー・ギルロイ |
製作総指揮 | ヘンリー・モリソン |
製作総指揮 | ジェニファー・フォックス |
原作 | ロバート・ラドラム |
脚本 | トニー・ギルロイ |
脚本 | ダン・ギルロイ |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード |
『ボーン・レガシー』スタッフ一覧
ジェイソン・ボーン(2016)
ジェイソン・ボーン
CIA内部の巨大な“闇”にボーンが挑む!マット・デイモン復活のシリーズ第4弾9年ぶりにボーンを演じるM・デイモンが、そのブランクを感じさせないアクションを披露する。A・ビキャンデル、T・リー・ジョーンズの共演も話題に。
あらすじ
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ギリシャに潜伏していたジェイソン・ボーンに、かつての同僚ニッキーが接触。彼女から自身の父親の死も絡んだCIAの極秘情報の存在を知らされる。ふたりの動きを察知したCIA長官デューイはボーンを暗殺して情報漏洩を阻止すべく、刺客のアセットを送り込むが。
予告動画
キャスト
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役名 | 俳優 |
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ジェイソン・ボーン | マット・デイモン |
ロバート・デューイ | トミ・リー・ジョーンズ |
ヘザー・リー | アリシア・ヴィカンダ |
アセット | ヴァンサン・カッセル |
ニッキー・バーソンズ | ジュリア・スタイルズ |
アーロン・カルーア | リズ・アーメッド |
『ジェイソン・ボーン』キャスト一覧
スタッフ
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監督 | ポール・グリーングラス |
製作総指揮 | ヘンリー・モリソン |
製作総指揮 | クリストファー・ラウズ |
製作総指揮 | ジェニファー・トッド |
製作総指揮 | ダグ・ライマン |
脚本 | ポール・グリーングラス |
脚本 | クリストファー・ラウズ |
音楽 | ジョン・パウエル |
音楽 | デヴィッド・バックリー |
『ジェイソン・ボーン』スタッフ一覧
トレッドストーン(2019)
トレッドストーン
ジェイソン・ボーンの物語をヒントに、世界中に潜むエージェントたちが再び恐ろしいミッションを始めるために覚醒する。
シーズン一覧
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- 1. セミのプロトコル
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ジェイソン・ボーンの物語をヒントに、世界中に潜むエージェントたちが再び恐ろしいミッションを始めるために覚醒する。
- 2. 既知の陰謀
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ベントリーはCIAへ帰還する。タラは外国へ飛び、エドワーズは謎を深掘り下げる。
- 3. ベルリンの提案
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ベントリーは答えを模索する。エドワーズは工作員と面会し、ダグはある訪問者を迎える。
- 4. ケンタッキーの契約
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ダグは問題をひとつ解決し、エドワーズは突破作戦を手にする。
- 5. ベントリーの嘆き
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ベントリーは真実を見つけ、ダグは危険なミッションを始めようとする。
- 6. ハデスの覚醒
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ソヨンは前進を阻まれる。ベントリーは旅をして、エドワーズはヘインズをコントロールしようとする。
- 7. 逆説のアンドロポフ
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ダグは情報を手にする。ぺドラは同志の元を訪ね、タラはどん底を経験する。
- 8. マッケナの抹消
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ダグは標的を助けようとし、エドワーズとヘインズは追跡される。
- 9.ソウルの収容所
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タラは答えを手にする。ソヨンは計画を立て、ダグはミッションの準備をする。
- 10. セミの契約
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ベントリーはひとつの選択をする。タラは行動を起こし、エドワーズは複雑な状況に飛び込む。
出典:Amazonより
予告動画
『ボーン』シリーズ最新作の企画進行中
『ボーン』シリーズの新作映画に新たな監督の起用が検討されていることを米Colliderにて報道されました。これはスピンオフドラマ『トレッドストーン』(2019)と世界観を共有する新作映画の作業が進められており、新たな物語と監督を探している最中のようです。今回はジェイソン・ボーン役のマット・デイモンの続投については一切言及されていませんが、Toronto Sunのインタビューによると「僕たち全員を納得させるには、かなり凄い物語を用意する必要がある」と語っており、内容によってはチーム再集結があり得るのかも知れません。まだまだ先の話になりそうですが、プロデューサーを務めるフランク・マーシャルの腕を信じましょう。
今回は以上です。
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