映画『イップ・マン』シリーズを知りたいなぁ…。
こんな疑問を解決します。
- 実在した武術家イップ・マン(葉問)を主人公としたカンフー・アクション映画
- 香港映画過去12年の最高傑作クンフー(功夫)映画
- 第28回香港電影金像将の最優秀作品賞受賞
ブルース・リーにとっての唯一の師匠として知られる中国武術“詠春拳”の達人、イップ・マン(葉問)を描く.
今回は映画『イップ・マン』シリーズを紹介していきます。
映画『イップ・マン』シリーズはこの順番で観よう!
公開日 | タイトル |
---|---|
2008 | イップ・マン 序章 |
2010 | イップ・マン 葉問 |
2015 | イップ・マン 継承 |
2018 | イップ・マン外伝 マスターZ |
2019 | イップ・マン 完結 |
映画『イップ・マン』シリーズは公開順=時系列となっていますが、4作目である『イップ・マン 外伝 マスターZ』(2018) のみスピンオフ作品となっています。結論を言えば、スピンオフ作品を除いた次の順番で観れば問題ありません。
映画『イップ・マン』シリーズはこの順番がオススメ!
メインシリーズ
- イップ・マン 序章(2008)
- イップ・マン 葉問(2010)
- イップ・マン 継承(2015)
- イップ・マン 完結(2019)
スピンオフ作品
- イップ・マン外伝 マスターZ(2018)
TVドラマ作品
- イップ・マン(2013)
オリジナル作品
- イップ・マン 誕生(2010)
- イップマン 宗師(2019)
- イップ・マン 最終章(2013)
オリジナル作品②
- グランド・マスター(2013)
2008年の『イップ・マン 序章』のヒット以来、数多くの『イップ・マン』作品が作られました。メインシリーズはドニー・ツェン主演の映画であり、全4作品にして完結しています。
次にスピンオフ作品は、イップ・マン(葉問)のライバル:チョン・ティンチ(張天志)のその後のストーリーが描かれます。3作目『イップ・マン 継承』の後の話になるため、まずはメインシリーズを観てしまうのがオススメです。
そして、先ほど紹介しなかった⑤~⑩の作品はオリジナルストーリーとなっており、⑦と⑧がデニス・トー主演という共通点以外、製作会社も俳優も違うということで全く繋がりのない別映画となります。
そのため、先ずはメインシリーズを観るのがオススメです!
そもそも『イップ・マン』シリーズとは?
映画『イップ・マン』シリーズは中国と香港の合作映画。
ウィルソン・イップ監督、主演はドニー・イェンによる2008年から始まった人気シリーズです。功夫(クンフー)映画の金字塔として知られる本シリーズですが、圧倒的なアクションシーンに加え、人格者であるイップ・マンの人間性も描かれます。
本作の主演を演じるドニー・イェンは香港でのインタビューで「シルベスター・スタローンには『ロッキー』がある。私には『葉問/イップ・マン』がある」と答えるほど、誰しもが認める傑作となっているのです。
主人公となったイップ・マン(葉問)
イップ・マン(葉問)は実在した香港の中国武術家。彼は詠春拳葉問派宗師。
彼は1893年に広東省に生まれ、わずか7歳で詠春拳の陳華順の弟子となります。その後、日中戦争が原因でで香港へ亡命し、生活のために詠春拳の道場を開きました。
しかし参加者には脱落者が多く、最終的には二人だけが残る結果に…。そこから自身が学生時代に培った現代科学の考えに基づき教授方法を採用。やがてて葉問派詠春拳は香港で一大門派へと発展していきました。
そして1953年、13歳のブルース・リーが入門し、5年間を修行に費やしました。争いを好まぬ性格で、拳法はケンカの道具ではないと常々語っていたとされ、1972年に79歳で亡くなっています。
イップ・マン 序章(2008)
あらすじ
1930年代の中国広東省佛山。武術館の師範との戦いに勝ったイップ・マン(ドニー・イェン)は、町一番の武術家として知られるようになる。しかし栄華は⾧く続かなかった。1937年に日中戦争が勃発。1年もたたぬうちに佛山は日本軍の占領下となる。イップ・マンの自宅は日本軍の司令部として没収され、一家は極貧生活を強いられる。家族のために石炭運びの仕事をするなか、ある事件をきっかけに日本兵に中国武術を教えることを拒否したイップ・マンは、誇りをかけ、日本武術の名手である日本軍将校三浦(池内博之)と生死をかけた対決をする―。
出典:FOXムービー
予告動画
イップ・マン 葉問(2010)
あらすじ
1950年、イギリスの植民地の香港に、広東省から家族を連れて移住した中国武術・詠春拳の達人イップ・マン。待っていたのは、この地を仕切る洪拳の師匠ホンとの激闘だった。勝負は決着がつかぬまま、武館閉鎖に追い込まれるも、公園で黙々と弟子を指導し続けるイップ・マン。そんな時、中国武術を侮辱したイギリス人ボクサーに立ち向かったホンが、死闘の末、リング上で死ぬ。イップ・マンは誇りのために、命を懸けて挑むことを決意する。
出典:FOXムービー
予告動画
イップ・マン 継承(2015)
あらすじ
1959年。好景気に沸く香港は、その一方で、無法地帯になりつつあった。裏社会を牛耳る最凶の不動産王・フランクによる暴挙から町を守るため、静かな達人イップ・マンは立ち上がる。だがそれは、自身の家族をも命の危険にさらすことを意味していた。
さらには、武術“詠春拳”の正統をめぐって挑まれた死闘・・・。果たしてイップは、人生において最も大切なものを見出し、守り、伝えることができるのか?
出典:GAGA
予告動画
イップ・マン外伝 マスターZ(2018)
あらすじ
1960年代の香港。高度経済成長に沸く街の裏側では犯罪組織が醜い勢力争いを続けていた。詠春拳の正統争いでイップ・マンに挑み、敗れたチョン・ティンチは武術界を去った。彼は闇の仕事からも足を洗い、小さな食料品店を営みながら息子フォンと共に穏やかな生活を送り始めていた。ある日、ティンチは街を仕切る犯罪組織の幹部キットとその手下に追われていたナイトクラブの歌手ジュリアとホステスのナナの窮地を救う。だが、そのことで彼はキットの恨みを買い、住居兼食料品店に放火されて店も住む場所も失ってしまう。ジュリアはそんなティンチ父子を、ナイトクラブを経営する兄フーに紹介し、仕事と住居の世話をする。一方、香港屈指の犯罪組織の女ボス、クワンは将来を見据え、組織を合法的企業にしようと考えていたが、弟のキットはそれに反対、ヘロイン密売組織の黒幕デヴィッドソンと手を組む。やがて、ヘロイン密売をめぐってティンチの恩人たちが次々と命を落としていく。怒りに燃えたティンチは、封印していた武術を正義のために使うべく、悪の巣窟へとたった一人で乗り込むのだった…。
出典:映画『イップ・マン外伝 マスターZ』公式サイト
イップ・マン 完結(2019)
あらすじ
1964年、サンフラシスコに渡った詠春拳の達人イップ・マン。彼は、弟子ブルース・リーとの再会や太極拳の達人ワンとの対立を経て、アメリカという異郷に生きる人々が直面する厳しい現実を知る。やがて中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンとの激闘の果てにワンが倒された時、イップ・マンは、宣告された病を隠し、人々の誇りを守るため、そして彼らの未来のために立ち上がる。香港に残して来た息子にある思いを伝えた彼は、ただ一人、最後の闘いへと進みゆく…。
出典:GAGA
予告動画
『イップ・マン』シリーズの主なキャスト
イップ・マン(ドニー・イェン)
ドニー・イェンは香港の俳優・映画監督・プロデューサー・武術家。彼は映画とキャラクターによってアクションスタイルを変えて演じ分けることのできるスキルから、「甄功夫(イェン・クンフー)」と呼ばれている。そんな彼は本作『イップ・マン』シリーズでヒットし、いつの間にか「宇宙最強」というキャッチフレーズがつく。それからは活躍の場を広げ、『孫文の義師団』(2009) や『捜査官X』(2011) 、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) などに出演した。
チョウ・チンチュン(サイモン・ヤム)
サイモン・ヤムは香港の俳優。彼は1970年代後半からモデルとして活躍し、その後TVドラマや映画に出演した。そして2003年、『トゥームレイダー2』でハリウッド進出を果たし、数々の作品に出演。2010年には第29回香港電影金像奨に『歳月神偸』と『夜と霧』がノミネートされ、初の金像奨を受賞した。
三浦(池内博之)
池内博之は日本の俳優。彼は中国をはじめとした国内外問わず幅広く活躍する俳優であり、数々の中国映画・香港映画に出演している。また国内でも多くの作品に出演しており、『GTO』(1998) や『ビューティフルライフ』(2000) 、『八重の桜』(2013) などが有名である。
ウィンシン(リン・ホン)
リン・ホンは香港を拠点に活動するファッションモデル・女優。彼女は2002年に「中国ベストファッションモデル」と「中国ベスト10モデル」に選出されたことがある。そして2006年に香港へ活動拠点を移すと、ファッションショーや雑誌、CMなど企業のアンバサダーとして活躍。同年に香港の有名歌手アーロン・クォックと交際がスタートし、一気に知名度をあげた。それから7年後、度重なる結婚破局報道などでマスコミに騒がれ続け、2013年に破局。そして2016年にかねてから交際が報じられていた実業家ケン・クォックと結婚した。
リー・チウ(ラム・カートン)
ラム・カートンは香港の俳優。彼は1988年に香港無綫電視藝員訓練班第15期として香港芸能界に入り、1995年まで副業をこなしながら小さな役をこなしていく。そして徐々に活躍の場を増やし、『エレクション』(2005) や『冷たい雨に撃て、約束の銃弾』(2008) に出演。その後も香港で活躍の場を増やし、日本では未公開作品ですが数々の作品に出演している。
カム・サンチャウ(ルイス・ファン)
ルイス・ファンは香港の俳優。彼はショウ・ブラザーズ(香港の映画会社)の俳優であったの父の樊梅生に3歳から武術を習い始め、3歳という若さで映画初出演を果たす。その後、香港で本格的に映画やTVドラマに出演しており、武術・アクションだけでなく演技も評価が高い俳優へと成長した。本作『イップ・マン』(2009) では、第28回香港電影金像奨の助演男優賞にノミネートされており、活躍の場を広げている。
チョン・ティンチ(マックス・チャン)
マックス・チャンは中国の俳優。彼は幼少期から武術を親しんでおり、中国教師から父親から武術を教わる。彼は多くの武術大会で優秀するほどの実力を持っており、1995年には武英級を受領している。俳優活動では、2000年に『ULTIMATE BATTLE/忍者VS少林寺』で初主演を果たし、TVドラマを中心に活躍。そして彼の大きな転機となった作品『グランド・マスター』であり、マー・サン役で出演し、第33回香港電影金像奨で助演男優賞を獲得した。
ブルース・リー(チャン・クォックワン)
チャン・クォックワンは香港の俳優。彼は幼少期に映画『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972) の主演ブルース・リーに魅せられ、ブルース・リーのファンとなる。それからブルースの真似をはじめ、近所の人や学校から「小龍(ブルース・リーの中国名)」と呼ばれるほどのものだった。その後、様々な経験を経て映画界入り。『少林サッカー』(2001) の鬼影擒拿手や『カンフーハッスル』(2004) でサム役で出演し、第24回香港電影金像奨で助演男優賞にノミネートされた。
ワン・ゾンボア(ウー・ユエ)
ウー・ユエは中国の俳優。彼は病気がちな体から5歳の頃から武術教室に通いはじめ、毎晩遅くまでカンフーを習っていた。そして16歳で武術表演者に贈られる国内最高ランクの「武英級」を当時の最年少記録で取得。1994年には武術選手権大会にて八極拳で全国優勝を果たしている。俳優活動では、アクション時代劇を中心に活躍しており、ジェット・リーとチウ・マンチェクに続いて第三世代クンフースターとして期待されている。
ハートマン・ウー(ヴァネス・ウー)
ヴァーネス・ウーは台湾のアイドルグループ「F4」のメンバー。彼は2001年に『流星花園〜花より男子〜』で俳優デビューを果たし、そこで共演した3人と共に「F4」を結成した。俳優活動では『スター・ランナー』(2003) や『ドラゴン・ブレイド』(2015) などに出演している。
TVドラマ『イップ・マン』(2013)
シリーズ一覧
シリーズ | タイトル |
---|---|
第一章 | 葉間誕生篇 |
第二章 | 佛山鍛錬篇 |
第三章 | 香港立志篇 |
第四章 | 詠春奥義篇 |
第五章 | 天地流浪篇 |
第六章 | 不動英雄篇 |
予告動画
メインキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
イップ・マン(葉間) | ケビン・チェン |
チャン・ウィンセン | セシリア・ハン |
チャン・ワーソン | ユン・ワー |
梁壁 | ブルース・リャン |
スタッフ
監督 | ファン・シャオテン |
製作 | チュイ・ポーチュウ |
脚本 | ファン・シャオテン |
イップ・マン 誕生(2010)
あらすじ
父親の元を離れ、中国広東省・佛山市で詠春拳道場に通うイップ・マン。やがて、留学のために香港へ渡った彼は、そこで詠春拳の達人であるピックと出会い、自分が学んできたものとは違う新たな詠春拳を学ぶ。そして、大学を卒業、武館を広げるべく、佛山に帰郷するも、精武体育会の会長が殺され、その殺人容疑をかけられてしまう。
出典:MOVIE WALKER PRESS
予告動画
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
イップ・マン | デニス・トー |
イップ・ティンチー | ルイス・ファン |
チェン・ワースン | サモ・ハン・キンポー |
ウー・ツォンソウ | ユン・ピョウ |
チャン・ウィンセン | クリスタル・ホアン |
チャン・ホウティン | ラム・シュー |
リー・メイワイ | ローズ・チェン |
リー・メイワイ (少女時代) | シュー・チャオ |
スタッフ
監督 | ハーマン・ヤウ |
脚本 | エリカ・リー |
脚本 | リー・シン |
音楽 | マク・ジャンホン |
イップ・マン 宗師(2019)
あらすじ
警察官として法を守り、正義を貫くイップ・マンは、マフィアのボス殺害の濡れ衣を着せられ、命を狙われることに。さらに中国侵略に備える日本軍が広東省佛山に進出し、イップ・マンは空手の達人である日本軍将校・徳川と対決することになり…。
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
イップマン | デニス・トー |
チンチュアン | ユアン・リー・ルオシン |
ユエン署長 | トン・シャオフー |
チャオ・ウー | ユエ・トンフェン |
イップ・マン 最終章(2013)
あらすじ
日本軍に家を接収され、生活に困窮したイップ・マンは妻子を残し、ひとりで香港へ。そこで庶民を相手に詠春拳を教えていた彼の元に中国から妻ウィンセンが訪れる。だが、幸せな日々は長く続かなかった。中国へ戻った妻の死に目に会えず、精神を病んだイップ・マンは、ウィンセンの面影を感じさせる歌手のジェニーにひかれていく。
出典:MOVIE WALKER PRESS
予告動画
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
イップ・マン | アンソニー・ウォン |
セイムイ | ジリアン・チョン |
ジョーダン・チャン | タン・セン |
ン ・チョン | エリック・ツァン |
ドラゴン | ホン・ヤンヤン |
チャン・ウィンセン | アニタ・ユン |
店主 | イップ・チュン |
ジェニー | チュウ・チュウチュウ |
ガイ | ケン・ロー |
リョン・ション | テイミー・ハン |
ウォン・トン | マーヴェル・チョウ |
スタッフ
監督 | ハーマン・ヤウ |
脚本 | エリカ・リー |
音楽 | マク・ジャンホン |
グランド・マスター(2013)
あらすじ
戦争の足音が迫る1930年代の中国。北の八卦掌の宗師ゴン・パオセンは、自らの地位と南北統一の使命を譲る後継者を探していた。候補は一番弟子のマーサンと南の詠春拳の宗師イップマン。さらにパオセンの娘ルオメイも名乗りを上げる。だが、野望に目の眩んだマーサンがパオセンを殺害し…。
出典:映画専門チャンネル ムービープラス
予告動画
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
イップ・マン | トニー・レオン |
ゴン・ルオメイ | チャン・ツィイー |
カミソリ | チャン・チェン |
マーサン | マックス・チャン |
ゴン・パオセン | ワン・チンシアン |
スタッフ
監督 | ウォン・カーウァイ |
製作総指揮 | ソン・ダイ |
製作総指揮 | チャン・イー・チェン |
製作総指揮 | ミーガン・エリソン |
脚本 | チョウ・ジンジ |
脚本 | シュー・ホーフェン |
脚本 | ウォン・カーウァイ |
音楽 | 梅林茂 |
音楽 | ナサニエル・メカリー |
映画『イップ・マン』シリーズはこの順番がオススメ!
メインシリーズ
- イップ・マン 序章(2008)
- イップ・マン 葉問(2010)
- イップ・マン 継承(2015)
- イップ・マン 完結(2019)
スピンオフ作品
- イップ・マン外伝 マスターZ(2018)
TVドラマ作品
- イップ・マン(2013)
オリジナル作品
- イップ・マン 誕生(2010)
- イップマン 宗師(2019)
- イップ・マン 最終章(2013)
オリジナル作品②
- グランド・マスター(2013)
結論
『イップ・マン』シリーズの順番は?
- メインシリーズ←(初見さんはコチラ!)
- その他の作品←(気に入った方はコチラも!)
今回は以上です。
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