『ディープ・ブルー』シリーズ一覧｜全３作品のあらすじ・キャスト・スタッフ紹介！

太平洋上の元アメリカ海軍の潜水艦補給所を改造して建設された医学研究施設アクアティカ。そこでは科学者スーザンがアルツハイマー病の研究を行うために凶暴なマコシャークの脳組織から治療薬を開発していたのだ。しかしある時、飼育されていた第１世代のサメ一頭が脱走し、若者４人をのせたヨットを襲撃するという事故が起きる。なんとかアクアティカの”サメの番人”であるカーターがサメを捕獲し、怪我人を出さずに事態を収束したが、メディアに大きく報じられアトランティカの施設の全面閉鎖が決まる。だが、スーザンはこれに反発し、ほぼ完成段階にあることを証明するための猶予をもらい、ラッセルをアトランティカに招いた。そこには第１世代のつがいと、その２頭の間に生まれた第２世代のサメが大型水槽で飼育されていた。

翌日の夜、最終実験のために第２世代のサメに麻酔をかけて脳から脳細胞を摘出し、プロトタイプとなる試薬が完成した。早速アルツハイマー患者から摘出した脳で試薬を投与したところ、予想以上の脳の活性化に成功する。皆が歓喜に沸く中、睡眠状態にあったはずのサメが突如動き出し、ジムの右腕を食いちぎってしまった。すぐさまサメを駆除しようとするも、スーザンがこれを阻止しサメを水槽に戻してしまう。

暴挙に出たスーザンに怒りを露わにするカーターは、嵐の吹き荒れる中でジムを助けるために救助へりを要請する。だが、救助へりは思わぬ事故に遭いヘリの機体は施設へ突っ込んでしまう。その直後、爆発で散ったヘリの残骸が主電源装置に接触し、施設全体が完全にダウン。システムダウンにより救難信号さえ出来なくなったアクアティカは海に佇む牢獄と化してしまった。さらに、ヒビの入ったガラスが瞬く間に割れ、大量の海水が一気に実験室へと流れ込み、DNAを操作された巨大化し高度な知識を持つサメが放たれてしまう。

19年前、アルツハイマー病の最先端治療を開発する目的で遺伝子操作されたサメを利用したアクティカ計画。だが、良きせぬ悲劇のため実験は失敗に終わり目的を達することができなかった。

そして現在、サメの保護活動をするミスティ・カルフーン博士は、サメは人間にとって恐ろしい生き物ではないことを若者達に伝えるために講義していた。講義終了後、大富豪カール・デュラントが設立したデュラント製薬から海底の実験施設で再開されていることを知らされ、研究メンバーに加わって欲しいと依頼される。保護活動の資金繰りに困っていたミスティは渋々承知し、海洋施設アケイロスへと足を運んだ。そこではいずれAIによって人間は滅ぼされてしまうという考えから薬品を使って人間の脳の遺伝子構造を組み換えようと計画していた。そして、新薬を服用したホオジロザメは巨大化し、より強く賢く凶暴性が増していた。その群れのリーダー格であるベラに率いられ、19年前の悲劇が繰り返されようとしていた。

沖合にポツンと浮かぶ人口の島”リトルハッピー（小さな楽園）”。この恵み豊かな島では、海面上昇の影響を受け人口は２人まで減少していた。そんな島にエマ・コリンズ博士率いる研究チームが魚の繁殖地である”リトルハッピー”を拠点に研究を行っていた。そんなある日、エマの元ボーイフレンドのリチャードがやってきた。彼は川で６名の人間を襲ったとみられる３匹のオオメジロザメに発信器をつけ、それを辿って島にたどり着いたというのだ。しかもただのサメではなく、産みの親は遺伝子操作され高い知能を得たベラの子だったのだ。真実を知ったエマは、遺伝子操作されたサメ達が繁殖したら、この日常も終わりを迎えるかもしれない。それを阻止するため、エマとリチャードは協力してオオジメロザメに立ち向かう。