映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場した屋敷しもべ妖精たち。個性的な見た目と独特な喋り方で注目を集め、主人ではないはずのハリーに対して尊敬の念を抱いていました。そんな『ハリー・ポッター』シリーズでハリーたちをいくつもの危機を救ったドビーと屋敷しもべ妖精に注目し、順番に紹介していきます。
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ハリー・ポッター20周年記念
屋敷しもべ妖精ドビーとは?
屋敷しもべ妖精は主人に対して非常に献身かつ忠誠心の強い魔法生物です。背は小さな子供くらいでガリガリに痩せた風貌と顔の両側にコウモリのような尖った耳を持っています。
屋敷妖精には特定の主人がおり、主人のために無償で奉仕する生き物です。多くの場合は豪邸などに住む裕福で由緒正しい魔法使いや魔女に仕え、解放されない限りは主人の言うことに必ず従わなければいけません。そのため、主人に逆らうことができず、自由や意思を認められていない存在となっています。
マルフォイ一家の奴隷だったドビー
屋敷しもべ妖精たちはヴォルデモート卿が台頭していた暗黒時代では「害虫扱い」とされており、特にドビーはヴォルデモート陣営下だったルシウス・マルフォイが主人だったので、失踪後もひどい扱いを受けていました。そしてドビーに至っては酷い鞭打ちをされ、殺されかけたことが何度もありました。
ハリー・ポッターによって悲惨な奴隷から解放されて自由の身となったドビーですが、屋敷しもべは雇い主を見つけることが難しく、無職になって国中で職探しの旅に出ることがあります。
ドビーは魔術も強力!
ドビーは魔法使いよりも強力な魔法を使うことができ、杖を使わずに指や腕で魔法を唱えることができます。屋敷妖精たちが使った魔法は次の通りです。
- 姿現し・姿くらまし
- 物を動かす
- 押し飛ばす
ドビーは何度もハリーを助けますが…
ドビーが初めて姿を現したのが一年生の最後の夏でした。そこでハリーに「ホグワーツに戻ってはならない」と忠告します。ハリーは学校に戻りたがっていたのですが、ホグワーツの危険性を伝え、それがたとえ惨めな思いをしてもハリーのためを思って行動しました。また、三大魔法学校対抗試合ではハリーのためにスネイプ教授の研究室に盗みに入り、ハリーを助けました。
また、ハリーが作ったダンブルドア軍団の訓練場所を提案し、「必要の部屋」と言う使う人の目的に沿った内装や中身に変わる部屋をアイデアとしてハリーに提案します。これは映画版でネビルが提案していますが、原作はドビーの提案だったのです。
そんなドビーですが、秘密を守れないことで知られています。ですが、友達が恥ずかしい思いをしないようにフォローすればいいか熟知しているので、プラマイゼロ…と言いたいところですが褒められない点もあるのです。
ですが、ドビーたち屋敷しもべ妖精は友達に傷ついてほしくないと思っており、自分の身を危険に晒してでも友達を守りたいと思っています。『死の秘宝 PART1』では、ハリーたちがマルフォイ家の地下牢に監禁されていた時、ドビーは彼らを空く出す活躍を見せますが、逃げる途中にベラトリックス・レストレンジによって胸を刺され命を落としてしまいます。このときのドビーのセリフ…「ドビーはハリー・ポッターとその友達を助けに来た!」とハリーの間に立って言います。この揺るぎない愛と友情が悲惨な詩を招くことになるのですが、最後に主人であるハリーという友を守り抜くのでした。
ドビーの靴下って?
屋敷しもべが主人の使用した布をまとうことで隷従を示し、主人から衣類をもらうことで初めて主従関係となります。ドビーの場合は靴下であり、マルフォイ一家か怒鳴られたり鞭打ちにあったりしても決して靴下を手放すことはありませんでした。これは靴下で結ばれた主従関係であり、断つことができない呪いだったのです。
秘密の部屋事件が解決した後、事件の主犯であるルシウス・マルフォイに対し、ハリが罠を仕掛けます。何かを悟ったドビーは急いで靴下を日記に挟みルシウスに手渡します。ルシウスは何も知らず日記を手に取り、憤怒の表情を浮かべ、靴下を投げつけ、それをドビーが拾い上げるのです。これは主人から衣類をもらうことになり、マルフォイ一家から解雇される形になったのです。見事ハリーがドビーを救い出すことに成功し、怒りを表すルシウスに対し、ドビーは「ハリー・ポッターに手を出すな」と言い魔法で元主人を吹き飛ばしました。
もっと簡単に言うと、屋敷しもべは1人の魔法使いに絶対服従することで知られており、霊獣の証として主人から洋服がわりに枕カバーなどをもらいます。そして、靴下を主人からもらうことで主従関係が解消され、自由の身となれるのです。
ハーマイオニーが結成したS.P.E.W.を結成!
- S.P.E.W.とは?
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S.P.E.W.は、ハーマイオニーが屋敷しもべの自由の願って結成したもの。主人に従うしかなかった屋敷しもべたちの状況を「奴隷のようだ」と非難し、自由の象徴の手編み帽子や手袋をグリフィンドールの談話室に置き、屋敷しもべが自由を手に入れようとしたのですが、反発。後にハーマイオニーが魔法省に入り、屋敷しもべの状況を改善の促進しました。
作品に登場したドビー以外の屋敷しもべ妖精たち
- ウィンキー(Winky)
- クリーチャー(Kreacher)
- ホキー(Hokey)
ウィンキー
ウィンキーは原作のみに登場した屋敷しもべ妖精。母親のように愛情深い性格で高所恐怖症のウィンキー。そんな彼女はバーチミウス・クラウチ・ジュニアがポリジュース薬を使ってアズカバンから脱獄した後、純血の旧家クラウチ家に仕えましたが、クディッチのワールドカップ直後、透明マントに身を包みジュニアがハリーの杖を勝手に使って闇の印を打ち上げ、デスイーターたちが集まる大騒ぎを起こしました。これによりジュニアの監視を失敗したウィスキーは解雇される結果になってしまいます。現在はホグワーツに就職したのですが、クラウチ家のことが忘れられず涙する日々を送っているのでした。
クリーチャー
クリーチャーは気難しい性格でいつも眉間にシワを寄せている屋敷しもべ妖精。ブラック家に仕える屋敷しもべ妖精で、主家が純潔主義だったため、彼自身にも純潔主義的な言動が見られます。ですが、その逆に純潔一族に生まれながら家の教えに反した生き方を選んだシリウス・ブラックのことをよく思っておらず、シリウスの死後は遺言によりハリー・ポッターに仕えるようになるのですが、混血のハリーはもちろん、マグルの両親を持つハーマイオニーのことを快く思っておらず、渋々従っている様子です。
ですが、ハリーからレギュラス・ブラックの使っていたロケットを形身代わりにプレゼントされると態度を一転させ、ハリーたちを敬いました。現在はホグワーツのキッチンで働いています。
ホキー
ホキーは原作のみに登場する女性の屋敷しもべ妖精。ヘルガ・ハッフルパフの末枝であるヘプシバ・スミスに仕えております。
若き日のヴォルデモート卿(トム・リドル)がヘプシバ・スミスの骨董店に訪れた際、ハッフルパフのカップとスリザリンのロケットに目を止めます。その後、ヘプシバ_スミスに猛毒入りのココアを誤って飲ませてしまったという記憶を持ったホキーとハッフルパフのカップとスリザリンのロケットが盗まれた事実だけが残るのでした。
これはハリーとアルバス・ダンブルドアの推測ですが、実際はヴォルデモート卿がスミス殺害の罪をホキーに被せただけだと言うのが有力です。
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