映画『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ・キャストについて知りたいなぁ…。
こんな疑問を解決します。
- 2019年公開のブラックコメディ・サスペンス映画
- 韓国映画初となる第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞
- 第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4部門を受賞
映画『パラサイト 半地下の家族』は韓国を代表する名監督ポン・ジュノがメガホンをとった名作。本作は韓国で社会問題化している”格差社会”をテーマに描いた作品であり、第92回アカデミー賞でアジア初の作品賞を受賞という快挙を成し遂げた話題作となっている。それはなぜか…それは強烈なビジュアルと怒涛の展開から観れば観るほど後世の素晴らしさや伏線の鮮やかさに感動する。だが、監督のボン・ジュノ監督は「象徴(メタファー)や隠喩を否定したい」「”解釈(深読み)”から抜け出したい」とインタビューで語っており、伏線=真実とは限らないところも面白い。伏線は伏線であるがそれが真実とは限らないため、物語に散りばめられた要素1つ1つに意味があるようでないのかもしれないのだ。そんなことを考えると何回見ても『パラサイト 半地下の家族』というものが素晴らしい作品であることがわかるだろう。
今回は韓国映画界の鬼才ポン・ジュノ監督と韓国の名優ソン・ガンホによるブラックコメディ映画『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ・キャストについて紹介していきます。
『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ
パラサイト 半地下の家族
(기생충)
公開日:2020年1月10日
再生時間:132分
韓国の貧困地区の”半地下住宅”で暮らすキム一家。夫のキム・ギテク、妻のチョンスク、息子のギウ、娘のギジョンは全員失業中。彼らは内職で近所のピザ屋の宅配ピザの箱を組み立てる仕事をして何とか食いつないでいた。
そんなある日、ギウの友人であるミニョクがキム家を訪れる。ミニョクは士官候補生だった祖父が集めていた富をもたらすと言い伝えられている”山水景石”を一家にプレゼントする。その後、ミニョクから「自分が外国に留学している間、IT企業の社長である大富豪泊家族の娘のダヘの英語家庭教師をやらなか?」と持ちかける。ミニョクはギウのことを信用しており、だへの面倒を見てもらいたいと考えていた。だが、ギウは何度も大学受験に落第しており、一度は断りかけるがパク家が給料を良いときくと依頼を引き受けた。
ギウは名門大学の偽造入学在籍証明書を持ち、高台にある豪邸パク一家に上がり込む。そこで本物の家庭教師であるかのように振る舞い、パク一家の夫人ヨンギョと娘ダヘの信頼を得て英語の家庭教師として雇われる。それに続き、パク家の息子ダソンの美術の家庭教師を知ったギウは美術大学を目指しているギジョンに身分を偽りパク家に潜り込む。徐々にパク家に寄生<パラサイト>していくキム一家。この2つの家族に待ち受けている衝撃の展開とは?
『パラサイト 半地下の家族』のキャスト・登場人物
キム一家
- キム・ギテク:ソン・ガンホ
- キム・ギウ:チェ・ウシク
- キム・ギジョン:パク・ソダム
- チュンスク:チャン・へジン
パク一家
- パク・ドンイク:イ・ソンギョン
- ヨンギョ:チョ・ヨジョン
- パク・ダヘ:チョン・ジソ
- パク・ダソン:チョン・ヒョンジュン
その他
- ムングァン:イ・ジョンウン
- オ・グンセ:パク・ミョンヒョン
- ミニョク:パク・ソジュン
キム・ギテク
(俳優:ソン・ガンホ)
出典:https://www.goldenglobes.com/articles/global-star-profiles-song-kang-ho
ソン・ガンホは韓国の俳優。彼は1996年に俳優のキム・ウィソンの推薦で映画『豚が井戸に落ちた日』で映画初主演。それ以前から演劇作品に出演しており、舞台『ピオンソ』の演技を見たイ・チャンドン監督は演技を高く評価し、映画『グリーン・フィッシュ』(1997年)のパンス役に抜擢された。そして同年、ソン・ヌンハン監督の『ナンバー・スリー』にジョピョル役で出演し、大鐘賞新人男優賞および青龍映画賞助演男優賞などを受賞し一躍脚光を浴びた。その後、彼は数々の作品に出演し、韓国を代表する国民的俳優まで上り詰める。彼の出演作品の中で、『反則王』『殺人の追憶』『グエムル漢江の怪物』『スノーピアサー』『王の運命-歴史を変えた八日間-』『タクシー運転手 約束は海を超えて』は特に有名である。
キム・ギテクはキム一家の大黒柱。楽観的な性格であるためか現在無職のまま近所のピザ屋で宅配ピザの箱を組み立てる内職で生活していた。後にパク一家の新しい運転手として働くようになる。運転手の腕はピカイチで今まで色々な仕事をしてきた経験をいかす。
キム・ギウ
(俳優:チェ・ウシク)
チェ・ウシクは韓国で活躍するカナダ国籍の俳優。彼は友人の勧めで『ドリームハイ』のオーディションを受け合格するが製作側の都合上出演は白紙に戻った。その後、2011年に『チャクぺ-相棒-』で俳優デビュー。そして2014年に『巨人』で映画初主演。2015年に『ホグの愛』でドラマ初主演を果たす。彼の演技力の高さは定評があり、『オクジャ/okja』『パラサイト 半地下の家族』の監督ポン・ジュノから”若手の代表格”と評されている。彼の出演作には、『トンイ』『屋根部屋のプリンス』『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』などのドラマ作品や『新感染 ファイナル・エクスプレス』などが優位である。そして本作のエンディング「Soju One Glass(焼酎一杯)」を歌っている。
キム・ギウは兵役を挟んで4回受験に失敗した受験のプロ。名門大学に通うミニョクの親友であり、ミニョクから置物”山水景石”をプレゼントされた。その後、ミニョクから大富豪パク家の娘ダヘの家庭教師を勧められ引き受ける。
キム・ギジョン
(俳優:パク・ソダム)
パク・ソダムは韓国の女優。彼女は2013年の独立映画『スティール・コールド・ウィンター〜少女〜』で映画デビューし、話題作『殺されたミンジュ』や『愛のタリオ』などに出演。そして2015年には映画『ベテラン』や『王の運命-歴史を変えた日課-』に出演し人気を博した。本作『パラサイト 半地下の家族』では出演者の一員として全米映画俳優組合賞キャスト賞を受賞。今後の活躍が気になる女優の1人である。
キム・ギジョンは美大を目指す浪人生であり、お金がないせいで通えていない。彼女はパソコンが得意であり、名門大学の入学在籍証明書を偽造するほどの腕を持つ。また、演技力も人並み以上にあり、ダソンの美術教師や架空の高級人材派遣会社の電話まで難なくこなす。
チュンスク
(俳優:チャン・へジン)
チャン・へジンは韓国の女優。彼女はイ・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』(2007年)でのパク・ミョンスク役で知られている俳優であり、話題沸騰中のドラマ『愛の不時着』(2019年)のコ・ミョンウン役を演じた。本作『パラサイト 半地下の家族』では、元々細身の女優だったのだが、監督から「もう少し太ったら奥さん役ができますよ」と言われ毎日1日6食で15kgまで体重を増やした。
キム・チュンスクはキム家の妻。彼女は元ハンマー投げ選手で銀メダリスト保持者。後にムングァンに変わりパク一家の新しい家政婦を務める。
パク・ドンイク
(俳優:イ・ソンギョン)
イ・ソンギョンは韓国の俳優。彼は2007年の人気ドラマ『コーヒープリンス1号店』のハンソン役でブレイク。その後も『ミス・コリア』『今週、妻が浮気します』など話題ドラマへの出演している実力派俳優である。彼の出演作品として、『くだらないロマンス』(2012年)や『火車 HELPLESS』(2012年)などで活躍。本作では憧れの監督からのオファーであったため、とても嬉しくて信じられない気持ちだったようだ。
パク・ドンソクは豪邸に暮らすIT企業のCEO。愛妻家であり、”度を超す人間が嫌いだ”と話す。
ヨンギョ
(俳優:チョ・ヨジョン)
チョ・ヨジョンは韓国のモデル・俳優。彼女は映画『後宮の秘密』(2012年)での体当たり演技が評価された女優である。その後もドラマ『ベビーシッター』で主演を務め、美貌と鬼気迫る演技で注目を集め、現在は演技の教師を務めるほどの実力を認められている。本作ではパク一家の奥様役を演じ、世間から高い評価を得た。
パク・ヨンギョはヤングアンドシンプルと形容される若くて優しい美人妻。だが、騙されやすく能天気な性格からキム一家に騙され続ける。
パク・ダヘ
(俳優:チョン・ジソ)
チョン・ジソは韓国の女優。彼女の本名はヒョン・スンミンで小学2年生から中学2年生までフィギュアスケート選手として活動し、韓国内の大会で金メダルを獲得するほどの実力者。2012年からMBCドラマ『メイクイーン』で女優デビューを果たし、女優としてのキャリアをスタートさせた。本作からチョン・ジソという芸名で出演しており、期待の若手女優として脚光を浴びた。
チョン・ジソはパク一家の長女。彼女は高校2年生で受験勉強に励んでおり、英語の家庭教師を付けてもらっている。以前家庭教師をしていたミニョクを惚れさせた魔性の女であり、ギウが新しい家庭教師になった後はギウに好意を寄せてキスする仲まで発展する。
パク・ダソン
(俳優:チョン・ヒョンジュン)
チョン・ヒョンジョンは小学2年生の子役俳優。彼は安定した演技力と整ったルックスから注目の子役No. 1に選ばれている。今後の活躍に期待されている俳優の1人である。
パク・ダソンは小学生の息子。幼く落ち着きのない性格であり、普段は子供らしく自由奔放にはしゃぎまわっているが人の目のない場所では暗い表情で周囲を俯瞰している。また、パク・ダソンは芸術的才能がありヨンギョが美術の家庭教師を探していた。
ムングァン
(俳優:イ・ジョンウン)
出典:https://www.zimbio.com/photos/Lee+Jung-eun/Lee+Jeongeun
イ・ジョンウンは韓国の女優。彼女は30代から映画に時々するようになり、ドラマ出演も43歳になってからで無名の女優だった。最近は情にあふれるおばさん役を務めることが多く、ドラマ『月桂樹洋品店の紳士たち』や『知ってるワイフ』などに出演している。また、本作でも家政婦役を演じ演技力の高さを見せつけた。
オ・グンセ
(俳優:パク・ミョンフン)
パク・ミョンフンは韓国の俳優。彼は1999年にミュージカルデビュー。その後、独立映画の出演を重ねていったが、本作が商業映画として初の作品となった。今まで無名だったパク・ミョンフンだったが、世界最高のスポットライトを浴びたことにより、これからの出演も増えるだろう。
ミニョク
(俳優:パク・ソジュン)
パク・ソジュンは韓国を代表する俳優。彼は2011年のパン・ヨングク(B.A.P)のMV「I Remember」に出演しデビュー。2012年にKBSドラマ『ドリームハイ2』で本格的に演技への道を歩み始めると、2014年に『魔女の恋愛』でブレイクを果たす。以降、”ラブコメの神”と呼ばれるほどラブコメドラマに出ればヒットするようになり、『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『キム秘書はいったい、なぜ?』などに出演。彼は日本でも知られる大人気の俳優である。
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